日本フェミニスト経済学会 2025年度大会

 

[交通手段]
JR水戸駅から
JR水戸駅(北口)バスターミナル5番若しくは7番乗り場から茨城交通バス「茨大行(栄町経由)」に乗車、「茨大前」若しくは「茨大前営業所」(終点)で下車。
時間帯によっては、「茨大正門前」(最寄り)で下車することができます。(バス乗車時間は約25分)

    • 大会参加費:会員(一般 1,000円、学生・非正規等 無料)、非会員(一般 1,500円、学生・非正規等1,000円)、茨城大学・宇都宮大学・常磐大学の学生(無料)、共通論題登壇者(佐藤洋子氏、飯田悠哉氏、棯﨑ひろ子氏、姜咲知子氏)関係者(無料)
    • 参加申込締切7月24日(木)23:59
    • Peatix 大会参加申込フォーム
      *茨城大学・宇都宮大学・常磐大学の学生、共通論題登壇者の関係者のみなさまは、無料でご参加いただけます。参加を希望される場合は、Peatixからお申し込みください。
      *今年度は、自由論題、共通論題ともに、大会当日、紙媒体による報告資料の配布は致しません。前日(25日)に、参加申し込みされた方全員に、申し込みの際に使用されたアドレスに、資料の配信を致します。まだ申し込みをお済でない方は、必ず期日【7月24日(木)23:59】までに申し込みをお願いいたします。
    • お弁当(希望者は、以下の2つから選択)
      *ミックス弁当    1,382円(税込)
      *夏弁当(茨城豚)  1,620円(税込)
    • お弁当申込締切7月16日(水)23:59 
    • Peatix お弁当申込フォーム


懇親会

大会、お弁当、懇親会は、Peatixからお申込みください。

*当日会場でお支払いいただき大会・懇親会への参加およびお弁当を購入することはできません。

スケジュール

9:30 受付開始  人文社会科学部講義棟1階10番教室前

10:00~11:15 自由論題 (会場型)人文社会科学部講義棟1階(12〜14番教室)

 A会場(14番教室)B会場(13番教室)C会場(12番教室)
司会者
藤野 敦子 (京都産業大学)

徐 阿貴(福岡女子大学)

新井 美佐子 (名古屋大学)
10:00~10:35

伊藤 鞠 (同志社大学大学院)
「女性 IT 技術者の『戦略的な女性性』に関する研究」

コメンテーター
林 亜美  (神田外語大学) 

浅野 恵里奈
(横浜国立大学大学院)
「性に関する社会規範と、セックスワーカーが経験するスティグマの内在化」

コメンテーター
大野 聖良(お茶の水女子大学)

余 楽(お茶の水女子大学大学院)
「中国農民工世帯における『一家三制』戦略――湖北省茶県の事例を手がかりに」

コメンテーター
太田 麻希子(立教大学)

10:40~11:15

井上 まこ(同志社大学大学院)
「徳島県上勝町を事例とした女性のエンパワーメントと地域活性化に関する一考察」

コメンテーター
堀 芳枝
(早稲田大学)

 





ワオデ ハニファー イスティコマー(一橋大学大学院)
「移民のリプロダクティブ・ジャスティスをめぐる不安定の連鎖:日本におけるインドネシア人移住労働者の事例」

コメンテーター
平野 恵子(横浜国立大学)

稲葉知恵子(拓殖大学)
「ジェンダー予算を推進するアクター間の連携――イタリア地方自治体における主体と役割の分析」

コメンテーター
山本 由美子(岡山大学)

11:30~12:00 トークセッション(会場型) 会場  1階(13番教室)

国際フェミニスト経済学会(IAFFE) トークセッション 

12:00〜12:55 休憩

13:00~16:50 共通論題フェミニスト経済学と農業:「資源」化する農の担い手の現在 会場  1階(10番教室) (会場+オンライン)

座長 長田 華子(茨城大学)

趣旨説明

2025年7月現在、連日のように、メディアにおいて農業に関する話題が取りざたされている。とりわけ、2024年夏から続く米価格の高騰と一連の政府の対応は、消費者の関心を集めている。こうしたメディアの報道に触れるたびに、いかに、私たちの「食べる」という営みが、農業の在りようと地続きであるかを痛感する。同時に、一連の報道からあぶりだされるのは、より安価な米を求める「消費者」の経済的な苦境であって、農業の「担い手」の苦境については、ほとんど問われていないように感じる。また、たとえ「担い手」の声が紹介されたとしても、そのほとんどは「男性」の声であり、「女性」の声ではない。

2025年度、日本フェミニスト経済学会の共通論題は、こうした昨今の社会経済状況に照らし、また、昨年度(2024年度)の共通論題のテーマ、自然環境、エコロジーと地続きの領域でもある「農業」をテーマとする。共通論題タイトル「フェミニスト経済学と農業:「資源」化する農の担い手の現在」が示す通り、キーワードは、フェミニスト経済学、「資源」化、そして農の「担い手」である。

日本の農業の「担い手」は、急速に減り続けている。基幹的農業従事者(15歳以上の世帯員のうち、ふだん仕事として主に自営農業に従事している者)は、2000年の240万人から2024年の111万人へと半減し、その年齢構成のピークは70歳以上の層とされ、高齢化も進んでいる(2025年4月『食料・農業・農村基本計画』、1頁)。しかしこうした農の「担い手不足」という問題は、今に始まったわけではなく、1980年代頃から続いてきた。この間の日本の農政は、1986年のガット・ウルグアイ・ラウンドの開始と前後して、農産物の市場開放とグローバル化に直面し、以降、1990年代に入ると、グローバル化に対応できる「効率的かつ安定的な」農業経営体の育成と、そうした一部の農業経営体に農地などの経営資源を集積、集約化させる、新自由主義的な政策へと転換する(田代洋一「半世紀の農政はどう動いたか」小池恒男編著『グローバル資本主義と農業・農政の未来像』昭和堂、2019年)。この流れは、1999年制定の食料・農業・農村基本法(2024年改正)へと続き、効率的かつ安定的な経営体の育成に加えて、市場原理の一層の導入が農政の基本的な課題として位置づけられた。

同時に、この間、こうした経営体を支える「担い手」の確保もまた進められてきた。1990年代以降、新たな「担い手」として、(再)「発見」され、農業への参画が謳われてきた、農村女性に加えて、近年では、外国人、障害者といった、多様な「担い手」あるいは「人材」の確保とその「活用」が目指されている。共通論題のタイトル「資源」化する農の「担い手」とは、市場原理の要素が強化される農業において、農の「担い手」が道具化、商品化される状況を表している。

2025年度の共通論題では、戦後の日本の農政を振り返ったうえで、農業の「担い手」とされる女性、外国人労働者の「今」をフェミニスト経済学が重視する社会的再生産の視点から問う。また、男女共同参画社会基本法(1999年)の制定以降、農業分野においても女性の参画が進められ、農業委員や農協役員などの「指導的地位」への女性の登用や家族経営協定の締結促進をはじめとする施策が行われてきたが、女性農業者はそうした施策をどのように受け止めているのだろうか。家族経営協定の締結は、世帯内の女性の意思決定や家計管理、家事・育児をはじめとする無償のアンペイドワークの男女間の分担にどのような変化をもたらしているのだろうか。また、「資本主義」化する農業とは別の、コモンとしての農業の実践は、どのように行われ、それは農村における地域コミュニティの維持において何をもたらしているのだろうか。

2025年度の共通論題は、3人の研究者による研究報告と今も農業に携わる2人の「担い手」の実践報告から構成する。それぞれの報告を通じて、フェミニスト経済学と農業に関連する研究課題を学ぶとともに、研究者と「担い手」との対話を通じて、今後の農の「担い手」のあるべき姿を考えたい。

13:00~13:05趣旨説明】 座長 長田 華子(茨城大学)
13:05〜13:30報告1岩島 史(京都大学)

「社会的再生産の視点からみる戦後日本農業の「担い手問題」」(仮)

13:30〜13:55

報告2佐藤 洋子(高知大学)
「農業委員の活動にみる「女性向き」の役割と女性たちの応答」(仮)

13:55〜14:20

報告3飯田 悠哉(日本学術振興会特別研究員)
「脆弱性を利用した集約化:農業外国人労働者の健康被害をめぐって」

14:20〜14:35

【実践報告1】棯﨑 ひろ子
(果樹栽培農家、NPO法人M・I・T・O 21)

14:35〜14:45

【実践報告2】姜 咲知子
(暮らしの実験室やさと農場)

14:45〜15:00  【休憩、質問紙回収】
15:00〜15:15 コメント1大野 恵理(獨協大学)
15:15〜15:30コメント2古沢 希代子(東京女子大学)
15:30〜16:45  【質問への応答とディスカッション】
16:45〜16:50【まとめと閉会の挨拶】 清山 玲(茨城大学)

 

17:0017:45 総会(会場型) 1階(13番教室)   

18:00~19:45  懇親会 (茨城大学水戸キャンパス生協1階食堂ホール

協賛:茨城大学大学院 人文社会科学研究科